煙突工事の際に必要な心構え

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スムーズな排気を実現する煙突設置

充分な高さの確保が必要

ストーブから排気する煙突の出口まで、充分な高さが得られていないと、充分なドラフトを得られず、排出すべき空気が、室内に逆流してきてしまう場合があります。
一酸化炭素を含んでいるので、逆流してしまうと、中毒になる危険性があるので、高さの確保は重要です。
一般的に、4.5m以上確保することが必要とされています。
効率的に排気するためには曲げず、ストレートな状態で設置することですが、一般家庭ではなかなか難しい場合が多いので、煙突を一旦横引きにするためのエルボなどの部品で対応することが多いです。
ただし、横引きする長さは1mまでにとどめるようにし、ストレート部分をその3倍程度取るようにすると、ドラフトを強く保つことができるそうです。

メンテナンスしやすさも配慮

薪ストーブから排出される排気ガスにはタールなども含まれているため、その通り道である煙突には、これらのものが付着、蓄積していきます。
これが乾いて固形化すると、排気ガスの経路をふさいでしまうことになるため、定期的な清掃が必要になります。
煙突内の温度が低くなる箇所には、特に、こういった汚れが付きやすくなります。
煙突は、全長4mをこす長いもので、さらに、高所での作業を必要とします。
設置の際には、メンテナンスのしやすさにも着目しておく必要があります。
屋根の勾配がきつい建物であるなら、室内から作業できるような配置にしておくこと、さらには、脚立を利用した際に届く範囲なども意識して、煙突を設置するようにしておくと安心ですね。


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